PXC Weekly Journal #36 2025/11/26
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2025.11.26
こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のSです。
今週も世界のAI・GPU・データセンター・半導体関連の最新ニュースをお届けする『ウィークリージャーナル』の時間です。
今週のテーマは「AIインフラ競争の加速と持続可能性」。AIを支える技術基盤をめぐって、各国・企業の投資や提携が活発化する一方で、供給やコストの課題も表面化しています。生成AIを支えるGPUやデータセンター設備、輸出規制緩和など、多角的な視点から動きを追っていきます。
それでは、今週のピックアップニュースをどうぞ!
ピックアップニュース
①NVIDIA決算、売上62%増で予測超え
NVIDIAは2025年7〜9月期の決算で売上高を前年同期比62%増とし、過去最高を記録しました。主力のデータセンター事業が全体の8割を占め、特に生成AI向けGPU需要がけん引しています。第4四半期についても、同社は650億ドルの売上を見込み、市場予想を上回る見通しを発表。時間外取引で株価が一時5%上昇するなど、市場からは引き続き強い期待が寄せられています。ジェンスン・フアンCEOは会見で「AI時代の到来に向けた礎を築いている」と述べ、AIインフラ需要の持続を強調しました。
②米政権、NVIDIAのH200対中輸出を検討
米国政府が、現在規制対象となっているNVIDIAの最先端AIチップ「H200」の中国向け輸出を条件付きで容認する可能性があると報じられました。これは先月行われた米中首脳会談を受けた対応で、米国が技術摩擦の緩和に舵を切ったとの見方が出ています。H200は、従来のH100よりも高性能で、すでに欧米のデータセンターでの採用が進んでいます。中国市場でも需要が高まっている中、この方針転換が実現すれば、NVIDIAの業績にとって大きな追い風となる可能性があります。
ソース:米国、NVIDIA製H200チップの中国輸出を一部容認へ
③SuperMicro、納入遅延も通期売上を上方修正
Super Micro Computerは2025年7〜9月期の決算で、GPUラックの設計変更による出荷遅延が響き、売上高と純利益が市場予想を下回りました。決算発表を受けて株価は一時9%下落しましたが、受注は次四半期以降に繰り越され、通期の売上高見通しは従来の33億ドルから36億ドル超へ上方修正されました。ジェフ・リーCEOは「次世代GPUブラックウェル搭載サーバーへの引き合いが強く、2026年初頭に向けた需要も堅調」と語り、成長基調に自信を示しました。
ソース:スーパーマイクロ、第3四半期決算は予想下回るも通期業績を上方修正
④AMD・シスコ、サウジでAIデータセンターJV設立
AMDとCisco、それにサウジアラビアのAI企業Humainは共同で、100メガワット級のAIデータセンターを同国に建設すると発表しました。第1フェーズでは、米生成AIスタートアップLuma AIが全設備を専有契約。2030年までに1ギガワット規模のデータセンター群を構築する計画で、中東がAIインフラの重要拠点へと浮上しています。使用されるプロセッサには、AMDのMI300X GPUやCiscoのデータ転送技術が採用され、生成AIや大規模言語モデル向けに最適化される見通しです。
ソース:AMDとシスコ、サウジアラビアでAIデータセンター事業に参入
⑤シュナイダー、AI向け米データセンター設備で大型受注
フランスのシュナイダー・エレクトリックは、米データセンター大手SwitchおよびDigital Realtyと総額23億ドルの設備供給契約を締結しました。契約には電源モジュール、冷却装置、無停電電源装置(UPS)などが含まれ、AIワークロードに特化した高効率設計が採用されます。NVIDIAとの提携により、ブラックウェル世代GPU向け冷却ソリューションも開発中で、同社はAI需要の急拡大に応じたインフラ整備で存在感を強めています。
ソース:シュナイダー・エレクトリック、米国で23億ドルのAIデータセンター設備契約
世界情勢と今週のテーマ
今週のキーワードは「AIインフラ競争の加速と持続可能性」。
生成AIの需要は依然として高く、NVIDIAやSuperMicroを中心としたインフラ企業は、各国の大型投資や企業提携を背景に大きな成長を見せています。一方で、地政学リスクやサプライチェーンのボトルネック、電力・冷却コストの増大といった課題も深刻化。AIエコシステムの持続的発展には、インフラと資源の最適化が急務です。
来週も、最新の注目ニュースをわかりやすくお届けします。どうぞお楽しみに!

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