PXC Weekly Journal #28 2025/09/30

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こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。
今週も、AI・GPU・データセンター・半導体分野の注目ニュースをピックアップしてお届けします。

今週は、NVIDIAがOpenAIと締結した10GW級の超大型提携が話題の中心に。また、SupermicroのAIサーバー世界展開や、カナダ発の“主権AI”施設開設、OpenAIによるCoreWeave・Oracleとの連続契約など、インフラ競争の熱がさらに高まりました。ハード・ソフト・国家戦略が一体となったAI時代の潮流が、ますます加速しています。

それでは早速、今週のピックアップニュースをどうぞ!

ピックアップニュース

① NVIDIAがOpenAIに最大1,000億ドル出資、10GW級AIインフラで戦略提携

米NVIDIAは、生成AI大手のOpenAIに対し最大1,000億ドル(約14.8兆円)を投資し、10GW超の次世代AIインフラを共同構築する戦略的提携を発表しました。OpenAIは自社モデルの学習・推論に必要な演算資源を確保し、NVIDIAは主要顧客の囲い込みと長期供給網の構築を図ります。AIインフラ戦争が進む中、GPU提供側とAI開発側が直接タッグを組むこの連携は、業界再編の象徴といえます。

ソース:NVIDIA & OpenAI、GPU供給とインフラ構築で前例のない提携

② TELUS、カナダ初の「主権型AIファクトリー」をNVIDIA技術で開設

カナダ通信大手TELUSは、同国初の主権型AIデータセンターをケベック州に開設しました。NVIDIAの最新GPUとHPEのハードウェアを用い、国外へのデータ流出なくAI演算が可能な自律型施設を実現。研究機関や企業は、機密情報を保持したまま生成AI活用ができると期待されています。国家戦略としての「データ主権」に対応する取り組みとして注目を集めています

ソース:TELUS、NVIDIA GPU搭載の“ソブリンAI”基盤を整備

③ OpenAI、CoreWeaveと65億ドルの契約を追加締結 – GPUクラウド確保を加速

OpenAIは、GPUクラウド事業者CoreWeaveと新たに65億ドル(約9,500億円)規模の契約を締結。これにより両社の2025年の契約総額は224億ドルに達します。MicrosoftやOracleと並び、複数のインフラ事業者との並走体制を整えるOpenAI。CoreWeaveはNVIDIAからも出資を受ける企業であり、AIチップとクラウド基盤をめぐるエコシステムの構築が進んでいます。

ソース:OpenAI、CoreWeaveとのGPUクラウド契約を拡大

④ Supermicro、NVIDIA最新GPU搭載のAIサーバーを世界出荷開始

Supermicroは、NVIDIAの最新GPU(Blackwell Ultra)を搭載したAIサーバーおよびラック製品のグローバル出荷を開始。最大72GPUを搭載可能なラックシステムや、エッジ向け省スペースサーバーなどをラインナップ。欧米アジア各地に工場拠点を展開し、納品先企業が即時に生成AI基盤を構築できる体制を整えました。NVIDIAとの強固な協業体制を活かした供給競争が激化しています。

ソース:Supermicro、次世代GPUサーバーの即納体制を強化

⑤ OpenAI・Oracle・SBG、米国内5か所に大型AIデータセンター新設へ

OpenAIはOracle、ソフトバンクグループ(SBG)と協力し、米国で5か所の大規模AIデータセンターを建設へ。総額5,000億ドル(約75兆円)を投じ、2025年末までに10GW規模の計算能力を確保する「Stargate計画」の一環です。建設地にはテキサス、ニューメキシコ、オハイオなどが含まれ、世界最大級のAI演算ネットワークが誕生する見込みです。

ソース:OpenAIら、国家級AIインフラ整備へ加速

世界の情勢と今週のテーマ

今週はNVIDIAを中心とするインフラ連携と投資がグローバルに進展し、OpenAIとの1,000億ドル提携やSupermicroの製品展開がAI競争を大きく押し上げました。また、主権AIを象徴するTELUSのデータセンター稼働や、米国内5拠点の超大型施設建設など、「誰がどこに、どれだけの演算資源を持つか」が企業価値を左右する時代に突入しています。今後も注視すべきは、GPU、電力、データ、主権をめぐる国際的な争奪戦と連携戦略の行方です。

来週も、最新のニュースをわかりやすくお届けします。どうぞお楽しみに! 

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