
PXC Weekly Journal #19 2025/07/29
2025.07.29

こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。
今週のピクセル・ウィークリー・ジャーナルをお届けします。
7月22日〜28日の週は、国内外でAI・GPU・データセンター・半導体分野の注目ニュースが盛りだくさんでした。
それでは早速、今週(2025年7月22日〜28日)のピックアップニュース。
ピックアップニュース
①ソフトバンク、NVIDIA Blackwell GPU 4000基でAI基盤構築
ソフトバンクは国内最大規模となるAI計算基盤の構築を完了したと発表しました。
最新GPU「Blackwell」を4000基以上搭載した世界最大級のNVIDIA DGX SuperPODであり、総計算性能は13.7EFLOPSに達します。
当面は傘下企業による日本語特化の大型言語モデル開発に活用しつつ、将来的に国内企業・研究機関へのサービス提供も視野に入れた計画です。
ソース:【Impress Watch】ソフトバンク、NVIDIA Blackwell GPU 4000基でAI基盤構築
② 10億ドル相当のNvidiaチップが中国に密輸か
米政府が半導体の対中輸出規制を強化した後の3カ月間で、10億ドル超の高度なNvidia製AIチップが中国に密輸されたと報じられました。
規制対象の最新GPUが中国の闇市場で広く流通しており、エヌビディアは「未認可チップでデータセンターを構築するのは技術的・財務的に非効率だ」と指摘しています。
また中国の販売業者は、米政権がH20チップの対中輸出制限を緩和する前の段階から、密かにB200やH100などの制限品を販売していた模様です。
ソース:【Investing.com】10億ドル相当のNvidiaチップが中国に密輸か
③Supermicroが新型4ソケットサーバーをインテルXeon 6プロセッサで出荷開始
Supermicroは最新のIntel Xeon 6(第6世代Xeon)プロセッサを搭載した4ソケットサーバー「X14」の出荷を開始しました。
1システムあたり最大344コア・16TBメモリに対応し、4U構成では最大6基のGPU(2Uモデルでは2基)を収容可能です。
大規模データベースやAI推論などミッションクリティカルな企業向けワークロードに耐える高性能サーバーであり、メモリフットプリントの大きなHPCやインメモリDB、科学技術計算向けに威力を発揮します。
ソース:【Investing.com】Supermicroが新型4ソケットサーバーをインテルXeon 6プロセッサで出荷開始
④Intelの2025年第2四半期決算は純損失が29億ドルに拡大、6四半期連続で赤字
米インテルが発表した2025年4〜6月期決算によると、売上高は前年同期比ほぼ横ばいの128億5900万ドルでしたが、純損失は前年同期の16.1億ドルから29.18億ドルへ拡大し、6四半期連続の最終赤字となりました。
不振のファウンドリ部門で営業損失が拡大する中、インテルは事業の抜本的な立て直しを進行中です。
2024年末約9万9500人だった従業員を2025年末までに7万5000人規模へ削減する計画を明らかにし、この四半期に19億ドルのリストラ費用を計上しました。
ソース:【TECHPLUS】Intelの2025年第2四半期決算は純損失が29億ドルに拡大、6四半期連続で赤字
⑤蘭ASML、26年の業績停滞を警告 「不確実性レベル高まる」 株価急落
オランダの露光装置メーカーASMLの2025年4〜6月期決算は売上高76.92億ユーロと市場予想を上回り、新規受注も55.4億ユーロとAI向け半導体メーカーからの需要増で好調でした。
ただし同社CEOは「マクロ経済や地政学的リスクによる不確実性が高まっており、2026年は成長できない可能性がある」と警鐘を鳴らしており、これを受け株価は一時7%以上急落しています。
ソース:【ロイター】蘭ASML、26年の業績停滞を警告 「不確実性レベル高まる」 株価急落
世界情勢と今週のテーマ
今週取り上げたニュースからは、生成AIブームが半導体産業にもたらす追い風と、米中対立に起因する逆風が鮮明になりました。
爆発的なAI需要がソフトバンクによる国内スーパーコンピューター構築やASML・TSMCの収益拡大を促す一方で、米国の輸出規制強化とそれを回避しようとする動きがNvidiaやインテルなど各社の戦略に影響を与えています。
各国・企業が技術覇権と経済安全保障のバランスを模索する中、半導体サプライチェーンはより地政学的な要因に左右される局面を迎えていると言えるでしょう。
・・・
いかがでしたでしょうか?
今週もAIや半導体をめぐる最新トレンドをお届けしました。来週も最新情報をわかりやすくまとめていきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。それではまた来週の「ピクセル・ウィークリー・ジャーナル」でお会いしましょう!

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