
PXC Weekly Journal #14 2025/06/24
2025.06.24

こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。
今週のピクセル・ウィークリー・ジャーナルをお届けします。
6月17日〜23日の週は、国内外でAI・GPU・データセンター・半導体分野の注目ニュースが盛りだくさんでした。
それでは早速、今週(2025年6月17日〜23日)のピックアップニュース。
ピックアップニュース
① 鴻海とエヌビディア、米新工場に人型ロボット導入を計画=関係筋
台湾の鴻海精密工業(Foxconn)と米エヌビディアは、エヌビディアのAIサーバーを生産する鴻海の米テキサス州ヒューストン新工場に、人型ロボットを導入する方向で協議を進めています。
エヌビディア製品の生産ラインに人型ロボットを導入するのは初の試みで、両社は共同で独自の人型ロボットを開発しつつ、中国UBテック社製ロボットの試用も行っています。
来年第1四半期に予定されるヒューストン工場でのAIサーバー「GB300」量産開始に合わせ、ロボットの稼働開始を目指しているとされています。
ソース:【ロイター】鴻海とエヌビディア、米新工場に人型ロボット導入を計画=関係筋
② 欧州が脱米国依存「ソブリンAI」始動、エヌビディアに旨味
欧州各国が米国の一握りのIT企業に依存する現状からの脱却を図り、各国独自のAI開発・保有を目指す「ソブリンAI」構想に注目しています。
フランスや英国など政府主導でAIインフラ構築が加速する中、先端AIの運用にはエヌビディア製GPUが不可欠であり、欧州の独自AI推進は同社に新たな商機をもたらしています。
実際、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは欧州各国を歴訪し「欧州に数十億ドル規模で投資するが、迅速なAI対応が必要だ」と訴えました。
ソース:【ロイター】欧州が脱米国依存「ソブリンAI」始動、エヌビディアに旨味
③エヌビディア、中国サプライチェーン博覧会に初参加
中国国営テレビ局CCTVによると、米AIチップ大手エヌビディアが7月16~20日に北京で開催される中国国際サプライチェーン博覧会に初めて出展する見通しです。
エヌビディアは先端AIチップ市場のリーダーですが、米国の対中輸出規制に従いつつ縮小する中国市場でのシェア防衛を迫られており、米中対立下でその動向に注目が集まっています。
この博覧会自体は大型契約が生まれる場ではないものの、海外企業が中国市場へのコミットメントを示す機会と位置付けられています。
ソース:【Trading view】エヌビディア、中国サプライチェーン博覧会に初参加
④サムスンやTSMCの中国生産に影響、米が半導体製造装置の出荷制限を検討
米商務省が、中国に生産拠点を持つ韓国サムスン電子や台湾TSMCなどに対し、例外的に認めていた米国製半導体製造装置の対中輸出許可を撤回する案を検討していることが分かりました。
特例が撤回されれば、米国製装置や技術を中国工場で使用することが一段と困難となり、関連企業の株価が報道後に下落する一方で、競合する米マイクロン株は上昇するといった反応も見られました。
米政府は2022年10月に先端半導体製造装置の対中輸出を全面禁止した後、サムスンやSKハイニックスには装置納入を例外的に容認していましたが、今回その措置の見直しに踏み切る構えです。
ソース:【ロイター】サムスンやTSMCの中国生産に影響、米が半導体製造装置の出荷制限を検討
⑤ルネサス、米ウルフスピード関連で約2500億円の損失計上の可能性
半導体大手のルネサスエレクトロニクスは6月23日、子会社を通じ資金提供している米ウルフスピード社が主要債権者と再建支援契約を結んだことに伴い、2025年4~6月期に約2500億円の損失を計上する可能性があると発表しました。
ルネサスが同社に提供していた20.62億ドルの預託金は、ウルフスピードの転換社債や普通株式に転換することで合意したとしています。
ソース:【ロイター】ルネサス、米ウルフスピード関連で約2500億円の損失計上の可能性
世界情勢と今週のテーマ
今週のニュースから浮かび上がるのは、グローバルなテクノロジー競争と経済安全保障のせめぎ合いです。
米中対立の中でエヌビディアが中国市場への姿勢を模索し、米政府は先端半導体の対中輸出規制を一段と強化。一方、欧州は「デジタル主権」を掲げて独自AI基盤の構築に乗り出し、日本企業も次世代半導体への投資リスクに直面しています。
これらの動きは、AI・半導体技術が国際関係と経済戦略の最前線にあることを示しています。
・・・
いかがでしたでしょうか?
以上、今週の主要トピックをお届けしました。熾烈さを増すAI・半導体分野の競争と協調の行方から今後も目が離せませんね。来週も最新情報をわかりやすくお伝えしていきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。それではまた来週の「ピクセル・ウィークリー・ジャーナル」でお会いしましょう!

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