PXC Weekly Journal #09 2025/05/21

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こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。

2025年5月13日〜19日の間に世界で話題になったAI・GPU・データセンター・半導体関連のニュースをお届けします。ビジネスや技術の進展が目覚ましいこの業界、今週も最新動向を一緒にチェックしていきましょう!

では、今週(2025年5月13日〜19日)のピックアップニュースです。

ピックアップニュース

① 中国向けiPhoneにAlibabaのAI搭載、米政権が懸念

米アップルが中国市場向けのiPhoneに組み込むAI機能で、中国大手のAlibabaと提携する計画が明らかになり、米政府が懸念を示しています。ホワイトハウスと議会は、この提携によって中国企業のAI能力が向上し、検閲やデータ共有に関する中国の法律にアップルがさらされる可能性を精査中とのことです。Alibabaの蔡崇信会長は今年2月に同提携を発表しましたが、アップルおよびAlibaba両社ともこの件に関するコメントを控えています。

ソース:中国向けiPhoneにアリババAI搭載、米政権が懸念

② エヌビディア、AIチップ通信高速化技術「NVLink」を外販へ

米エヌビディアは、AIチップ間通信を高速化する自社技術「NVLink Fusion」を他社にも提供する計画を発表しました。複数のチップを連携させた高性能AIシステム構築を支援するもので、米Marvellや台湾MediaTekなどがこの新技術を採用する見通しです。ジェンスン・フアンCEOは台湾で開催されたイベントにてこの構想を明かし、併せて台北近郊に同社の台湾本社を建設する計画も発表しました。

ソース:NVIDIA、CPU/GPUチップ間接続「NVLink」を半オープン化

③ CoreWeaveが最大230億ドルの大型投資、AI需要急増に対応

米AIインフラ企業CoreWeaveは、データセンターの処理能力増強に向け2025年末までに200億〜230億ドル(約2.7〜3.1兆円)の設備投資を行う計画を明らかにしました。マイクロソフトなど顧客企業からの需要急増に対応する狙いです。NVIDIAが出資する新興企業であるCoreWeaveは今年3月にナスダック市場へ新規上場し、OpenAIからの出資と提携も取り付けています。しかし巨額投資計画に投資家の反応は慎重で、発表後に株価が一時5%下落する場面も見られました。

ソース:米コアウィーブが最大230億ドル投資へ、AI需要急増に対応

④ マイクロソフト、AIエージェント連携へ標準プロトコルを推進

米マイクロソフトのケビン・スコット最高技術責任者(CTO)は、異なる企業のAIエージェント同士が連携して作業できるようにする標準技術の普及を推進していると明らかにしました。具体的には、グーグル出資の新興企業Anthropicが提唱するオープンソースの「モデル・コンテキスト・プロトコル(MCP)」をマイクロソフトが支持しているとのことです。1990年代にHTTPがインターネット普及の原動力となったように、MCPによって「エージェント同士が連携するウェブ」を実現できる可能性があると述べています。

ソース:MicrosoftがAIエージェント相互運用プロトコル「A2A」対応を発表

⑤ エヌビディアCEO「中国向け次世代AIチップはHopper以外に」

米エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、米政府が最新AI半導体「Hopper H20」の対中輸出を規制したことを受け、中国向けの次世代AIチップにはHopperシリーズの別バージョンは投入しない考えを示しました。台湾メディアのライブ配信で「Hopperではない。Hopperを改良することはもうできないためだ」と述べ、規制下で中国市場に対応する別アプローチを示唆しました。併せて、米国による過去のAI輸出規制は誤りであり、米国技術のグローバルな活用最大化に注力すべきだとの見解も示しています。

ソース:米エヌビディア、中国向け次期AI半導体は「ホッパー」以外=CEO

世界情勢と業界の流れ

今週のニュースからは、AI・半導体を巡る競争と協調の両面が浮き彫りになりました。AppleとAlibabaの協業やNVIDIAの中国戦略など、米中のテクノロジー覇権争いが企業の意思決定に大きく影響している様子がうかがえます。一方で、AI需要の爆発に対応する巨額投資や、業界全体での標準化推進といった動きには、技術の恩恵を広く共有し産業を発展させようという機運も感じられます。これらのテーマは世界経済や地政学とも結びついており、引き続き注目ですね。

いかがでしたでしょうか?AppleとAlibabaの提携話からNVIDIAの新技術発表まで、グローバルな話題が盛り上がった週でしたね。各社の巨額投資や標準化への取り組みから、AIブームの熱気と次なる展開への期待が伝わってきます。来週はどんなニュースが飛び出すでしょうか?ここまでお読みいただきありがとうございました。また来週お会いしましょう!

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