PXC Weekly Journal #06 2025/04/30

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こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。

2025年4月22日〜28日の間に世界で話題になったAI・GPU・データセンター・半導体関連のニュースをお届けします。ビジネスや技術の進展が目覚ましいこの業界、今週も最新動向を一緒にチェックしていきましょう!

では、今週(2025年4月22日〜28日)のピックアップニュースです。

ピックアップニュース

①ワシントン・ポスト、OpenAIと提携しChatGPTで記事提供

米有力紙ワシントン・ポストが、米OpenAI社と戦略的提携を結びました。同紙の記事をOpenAIの生成AI「ChatGPT」を通じて要約・抜粋し、リンクとともに表示することで、質の高いニュースへのアクセスを容易にする狙いです​。ワシントン・ポスト紙では既にサイト内でAIによるQ&Aや記事要約を導入しており、今回の提携はその延長線上にあるといいます。

ソース:ワシントン・ポスト、OpenAIと提携しChatGPTで記事提供

②エヌビディアCEO、日本政府にAI推進を提言

半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファンCEO(黄仁勳氏)が4月22日、自民党の会合で講演しました。次世代の「フィジカルAI」すなわちロボット工学分野でのAI技術の重要性を強調し、製造業に強みを持つ日本にとって絶好のチャンスだと指摘しました。さらに、日本政府に対してAI分野への積極的な取り組みを促しています​。

ソース:エヌビディアCEO、日本政府にAI推進を提言

③中国・百度、AIエージェント「心響」を提供開始

中国の検索大手・百度(バイドゥ)は4月22日、AIエージェント「心響(シンシャン)」の提供を開始しました。同社によると、チャットボットより効率的に情報分析や旅行計画などのタスクを実行できるといいます​。現在はAndroidスマートフォン向けのみで利用可能で、iOS版も検討中です。

ソース:中国・百度、AIエージェント「心響」提供開始

④TSMC、次世代半導体製造技術「A14」を発表

台湾TSMC(台湾積体電路製造)は、高性能半導体を製造する新技術「A14」を発表しました。AI用途にも不可欠な処理速度を向上させる製造プロセスで、2028年に量産開始を予定しています。今年量産予定の2ナノメートル技術「N2」と比べて、同じ消費電力なら処理速度が15%向上し、同等の処理速度なら消費電力を30%削減できる性能があるとされています。

ソース:TSMC、次世代半導体製造技術「A14」を発表

⑤オランダ首相、ラピダス工場を視察し協力強化

オランダのスホーフ首相が4月22日、北海道千歳市にある最先端半導体企業ラピダスの工場を視察しました。ラピダスは2027年度の量産化をめざし開発を進めており、視察後の会見で首相は「ラピダスの稼働は(先端半導体供給網の)多角化につながる」と高く評価しました。欧州の同盟国との協力関係を深める動きとしても注目されています。

ソース:オランダ首相、ラピダス工場を視察し協力強化

加速するAI競争、試される日本のデータセンター

今週報じられた各国のAI・半導体分野における動きは、日本国内のデータセンター業界にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。

第一に、AI・生成系技術の普及により、計算負荷の高いインフラ需要が急増する見通しです。エヌビディアCEOによる日本への提言に象徴されるように、今後、日本企業や官公庁もAI活用を本格化させる中、GPU特化型や高性能コンピューティング(HPC)型データセンターの需要が一気に高まる可能性があります。

第二に、国際サプライチェーン再編と国内半導体基盤の強化が進むことで、データセンター施設に求められるスペックや競争条件が変化していきます。TSMCやラピダスの動向が示すように、日本国内で最先端プロセスの半導体供給力が整備されれば、エネルギー効率、計算性能、持続可能性(サステナビリティ)を兼ね備えた新たなデータセンター設計が求められるでしょう。

さらに、グローバル競争の激化に伴い、外国企業による日本市場への参入や、大規模な共同プロジェクトが増加することも予想されます。これにより、単なる設備拡張ではない、国際競争力を見据えた投資・運営戦略が日本国内事業者にも求められる局面が到来しつつあります。

総じて、日本のデータセンター業界は、「規模拡大」だけでは生き残れない時代へとシフトしています。今後は、AI時代に最適化された高性能インフラの構築と、国内外パートナーとの連携強化が、成長のカギを握るでしょう。


いかがでしたでしょうか?

今週はエヌビディアCEOの来日講演や、中国・百度によるAIエージェントの発表、さらにTSMCの次世代技術発表など、グローバルにAI・半導体分野の動きが目立ちました。世界的なインフラ投資や国家間連携の流れも加速しており、私たちにとっても「どこで、誰と、どんな技術を築くか」がますます重要になってきています。

来週も最新トピックを分かりやすくお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。また来週!

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