
pxc-weekly-journal-05 2025/04/24
2025.04.24

こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。
2025年4月15日〜21日の間に世界で話題になったAI・GPU・データセンター・半導体関連のニュースをお届けします。ビジネスや技術の進展が目覚ましいこの業界、今週も最新動向を一緒にチェックしていきましょう!
では、今週(2025年4月15日〜21日)のピックアップニュースです。
ピックアップニュース
① NVIDIA:中国向けAIチップ「H20」に新たな米輸出規制
米政府がエヌビディアの中国向け最新AI半導体「H20」に対し、新たな輸出規制措置を講じました。米当局は4月9日付でH20を中国に販売する際に輸出ライセンス取得を義務付けると通達し、エヌビディアはその情報を一部大口顧客に事前共有しないまま4月15日に公表しました。この規制強化により、同社は第1四半期に最大55億ドルの在庫関連損失を計上する見通しで、中国企業は代替として華為技術(ファーウェイ)製AIチップへの関心を高める可能性が指摘されています。
② OpenAI、X(旧ツイッター)似の独自SNSを開発中(報道)
生成AI大手のOpenAIが、短文投稿サイトX(旧Twitter)に似た独自のソーシャルメディア・ネットワークを開発していると報じられました。ニュースサイト「ザ・ヴァージ」の報道によると、チャットGPTの画像生成機能に特化したフィードを持つプロトタイプが存在し、開発はまだ初期段階ながらサム・アルトマンCEOが非公式に外部からフィードバックを集めているとのことです。この新SNSが独立したアプリとして公開されるのか、既存のChatGPTサービスに統合されるのかは現時点で不明です。
ソース: OpenAI、X(旧Twitter)類似のAI活用SNSを開発か
③ インテル新CEO、組織をフラット化しAI担当役職を新設
米インテルの新CEOに就任したリップ・ブー・タン氏が、大胆な経営改革に乗り出しました。タン氏は社内のリーダーシップ体制をフラット化し、これまで分散していた主要チップ事業部(データセンター向けAIチップ部門やPC向けCPU部門など)を直轄とする体制に改めています。さらにネットワークチップ部門のサチン・カッティ氏を最高技術責任者(CTO)兼AI担当責任者に昇格させ、AI戦略の強化を図る人事を実施しました。就任直後のこうした動きは、近年業績低迷が続いた老舗半導体メーカーの立て直しと、AIチップ市場で台頭するエヌビディアへの対抗を念頭に置いたものです。
④ TSMC、AI需要追い風に好調決算も米関税に備え慎重姿勢
世界最大の半導体受託生産メーカーである台湾TSMCは、第1四半期の純利益が前年同期比60%増と予想を上回る好調な業績を記録しました。AI用途の先端半導体需要が収益を牽引しており、2025年通年でもAIチップ関連売上が倍増するとの見通しを示しています。一方で米国の対中輸出規制強化やトランプ大統領が示唆する半導体関税には注意を払っており、顧客動向に変化があれば見通しを修正する可能性もあるとしています。同社は生産能力拡大のため昨年からアリゾナ州の新工場など米国投資を加速しており、将来的に最先端「2ナノ」世代チップの生産能力の3割程度を米国拠点で担う計画です。
ソース: TSMC、2nm生産を米アリゾナで拡大へ 米関税リスク注視
政策と戦略のはざまで動く、AIインフラの現在地
今週のニュースを振り返ると、米国によるAI半導体への輸出規制の強化や、インテルの経営体制刷新、OpenAIのSNS構想など、“技術と政策”の交差点に立つ話題が目立ちました。特に、NVIDIAの中国向けGPU「H20」に対する新たな規制は、世界中のサプライチェーンとAI戦略に影響を与えるインパクトを持っています。
こうした中、TSMCがAI需要を背景に60%の増益を記録しながらも、米国の関税政策や輸出規制に慎重姿勢を見せているのは印象的です。つまり今のAI業界は、市場の期待と政治の不確実性の板挟みとも言える状況にあります。
私たちのように、国内を主戦場にAIインフラを構築する立場にとっても、こうした世界情勢の流れを他人事にしてはいけません。規制や国際戦略は、やがて調達コストや技術導入の選択肢に影響してくるからです。
今後は「どこでつくるか」だけでなく、「どことつながるか」も重要になってくる時代。柔軟性と情報感度を持って、AIインフラを支える立場としてできることを一歩ずつ積み重ねていきたいですね。
いかがでしたでしょうか?
今週はNVIDIAへの新たな輸出規制や、TSMC・インテルなど主要チップメーカーの動きが注目を集めましたね。また、OpenAIによるSNS構想といった予想外の展開もあり、AIを巡る勢力図は日に日に広がりを見せています。国内外ともに、技術だけでなく政策や経営戦略の転換にも注目が集まる週でした。
来週も進化のスピードに負けないよう、最新トピックをしっかり追っていきますので、どうぞお楽しみに!今回も最後までお読みいただきありがとうございました。また来週!

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