
PXC Weekly Journal #15 2025/07/02
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2025.07.02

こんにちは!ピクセルカンパニーズ広報のYです。
今週のピクセル・ウィークリー・ジャーナルをお届けします。
6月24日〜30日の週は、国内外でAI・GPU・データセンター・半導体分野の注目ニュースが盛りだくさんでした。
それでは早速、今週(2025年6月24日〜30日)のピックアップニュース。
ピックアップニュース
①米エヌビディア、最高値更新 AI黄金時代への期待
6月25日、エヌビディア(Nvidia)株が過去最高値を更新しました。
株価は4%以上上昇して終値154.31ドルとなり、時価総額は約3兆7600億ドル(約520兆円)と米マイクロソフトを抜いて世界トップに躍り出ています。
背景には生成AIブームによる需要拡大への期待があり、あるアナリストは「次世代AI導入の『黄金の波』が到来し、同社は予想を上回る需要局面の最前線にいる」と指摘、目標株価を大幅に引き上げました。
ソース:【ロイター】米エヌビディア、最高値更新 AI黄金時代への期待
②エヌビディア関係者、過去1年に10億ドル超の株式売却
英フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道によると、エヌビディア内部関係者は過去1年間で総額10億ドル(約1400億円)超の同社株式を売却していたことが分かりました。
とりわけ株価が最高値を更新していた今月(6月)だけで5億ドル超が売却されており、ジェンスン・フアンCEOも昨年9月以降初めてこの1週間で保有株の一部を売却したと報じられています。
AI株高を受けた利益確定の動きが活発化しているようです。
ソース:【ロイター】エヌビディア関係者、過去1年に10億ドル超の株式売却=FT
③オープンAI、グーグル製AIチップを初採用か
関係者によれば、米オープンAI(OpenAI)はチャットGPTなど自社サービス向けに、米グーグルが開発したAI半導体(TPU)を試験的に使用し始めた模様です。
OpenAIがエヌビディア製以外の半導体を本格利用するのは今回が初めてとみられ、クラウド提供元である米マイクロソフトのデータセンターに対する依存度を下げる狙いがあると報じられました。
グーグルはこれまで社内利用に限っていた自社開発チップTPUの外部提供を進めており、OpenAIは推論コスト削減などの効果を期待しているようです。
ソース:【ロイター】オープンAI、グーグル製AIチップを初採用か
④マイクロソフト次世代AIチップ、量産開始を2026年に延期
米メディア「The Information」は、マイクロソフトが開発中の次世代AIチップ「Maia(コードネーム:Braga)」の量産開始時期が当初予定の2025年から2026年に半年以上延期されたと報じました。
仮に量産に漕ぎ着けても、性能は米エヌビディアの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」には遠く及ばない見通しです。
予想外の設計変更や人員不足・離職率の高さが開発の遅れを招いたとされ、同社は自社データセンター向けのAIプロセッサー内製化を重視することで高価なエヌビディア製GPUへの依存低減を図っています。
ソース:【ロイター】マイクロソフト次世代AIチップ、量産開始を2026年に延期
世界情勢と今週のテーマ
今週のニュースを振り返ると、生成AIブームによる半導体需要の爆発的拡大が産業と市場の両面で鮮明になりました。
AI市場をリードするエヌビディアの株価急騰と巨額時価総額は、投資家の熱狂ぶりを象徴しています。一方でマイクロソフトやグーグルが自前のAIチップ開発を進め、OpenAIが他社製チップを採用し始めるなど、「ポストNvidia」を見据えた動きも活発化しています。
各社が莫大な資金調達や設備投資(スーパー・マイクロの社債発行など)に踏み切る背景には、AIインフラ確保を巡るグローバル競争の激化があります。
半導体技術をめぐる覇権争いには地政学的な緊張も存在し、米中対立下で各国がサプライチェーン強化や支援策を講じる動きとも相まって、今後もこの分野の動向から目が離せません。
・・・
いかがでしたでしょうか?
以上、今週の主要トピックをお届けしました。AIと半導体をめぐる潮流は日々めまぐるしく変化しており、業界動向を追い続ける面白さを感じます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。それではまた来週の「ピクセル・ウィークリー・ジャーナル」でお会いしましょう!

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