【PXC Weekly Journal #01 2025/03/25 】世界中のAI・GPU・データセンター・半導体関連のニュースをお届け！

こんにちは！ピクセルカンパニーズの広報Sです。

今週から「ピクセル・ウィークリー・ジャーナル」という連載を開始します。この連載では、世界中のAI・GPU・データセンター・半導体関連のニュースをピックアップして紹介させていただきます。

ビジネスや技術の進化スピードが目覚ましいこの業界。皆さんと一緒に最新情報をチェックしていきたいと思っていますので、どうぞ私たちのXアカウントをフォローしてジャーナルの更新をお待ちください！

では、今週（2025年3月14日〜23日）のピップアックニュース。

①NVIDIAのGTC 2025での発表

NVIDIAのGTC 2025は、2025年3月17日から21日までカリフォルニア州サンノゼで開催され、AIと高性能コンピューティングの最新技術が紹介されました。

⚫︎基調講演と新技術の発表
ジェンスン・フアンCEOの基調講演では、AIの進化とNVIDIAの新しい製品戦略が発表されました。特に、次世代GPUアーキテクチャ「Blackwell Ultra」と「Vera Rubin」が注目され、AIモデルの処理能力が大幅に向上することが期待されています。

Vera Rubinは、AI推論を行うための新しいCPUとGPUの組み合わせで、最大50ペタフロップスの性能を持つとされています。これにより、より複雑なAIモデルの処理が可能になるとのこと。

そのほか注目キーワードは「量子コンピューティング」「AIファクトリー」「ロボティクス」などなど！参加者のレポートが公開されているので、要チェックです！

ソース：https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/10374/

②TSMCの米国への1000億ドル投資

台湾の半導体大手TSMCは、トランプ前大統領が台湾の半導体産業に対して関税を課す意向を示したことを受け、今後の戦略を模索しています。トランプ氏は、台湾が米国のチップ産業を盗んでいると非難しており、これは交渉戦術の一環と考えられています。

⚫︎背景と戦略的目標
米国は2022年に先進的なロジックチップ製造において、世界の製造能力の1%未満を占めていましたが、2032年までに28%に増加する見込みです。これは、台湾のTSMCや韓国のSamsungが米国での生産を拡大することによるもの。TSMCにとって、米国市場は収益の70%を占めており、トランプ政権との良好な関係を維持することが重要視されていると見られます。

ソース：https://foreignpolicy.com/2025/02/24/taiwan-tsmc-trump-semiconductors-chips-technology-intel/

③GoogleのGemma AIモデルのアップデート

2025年3月14日、GoogleはGemma 3という新しいAIモデルを発表しました。このモデルは、単一GPUでのパフォーマンスを最適化しており、LlamaやOpenAIのモデルを超える効率性を誇ります。35以上の言語をサポートし、テキスト、画像、動画の分析が可能です。

特に、NvidiaのGPU上での効率的な展開を目指して設計されており、マーケティングオートメーションのコスト効果を高めることが期待されています。また、Mistralは新しいOCR APIを導入し、複雑なPDF文書を構造化されたMarkdownに変換する機能を提供しています。このAPIは、法律や金融、研究文書において特に有用です。

ソース：https://www.marketingprofs.com/opinions/2025/52875/ai-update-march-14-2025-ai-news-and-views-from-the-past-week

④AIがデータセンターの電力需要を2030年まで165%増加させる

ゴールドマン・サックスの予測によると、AIの急成長により、データセンターの電力需要は2030年までに165%増加するとされています。2027年までには50%の増加が見込まれ、AIは全体の27%を占めると予測されています。データセンターの稼働率は2023年の85%から2026年には95%を超える見込みで、これに伴い、電力網への7200億ドルの投資が必要とされています。

ソース：https://www.goldmansachs.com/insights/articles/ai-to-drive-165-increase-in-data-center-power-demand-by-2030

⑤中国、AIと科学技術革新の支援強化

中国は、技術革新を促進し自立性を高めるため、AIモデルの応用やベンチャーキャピタル投資の発展を支援する方針を示しました。全国人民代表大会での政府活動報告において、バイオ製造や量子技術、エンボディドAI、6G技術など「未来の産業」の育成を目指すとしています。特に、大規模AIモデルの応用や次世代スマート製造端末の開発を支援し、革新を促す環境作りを進める意向を表明しました。

重要なキーワードは「技術革新の促進」「若手科学者への支援」「AIモデルの応用」「革新環境の整備」「データシステムの改善」などが挙げられます。

この発表は、中国がAI技術を含む先端技術の発展に力を入れていることを示しており、特にAIモデルが政府活動報告で言及されたのは今回が初めてであり、今後の動向にも注目が集まります。

ソース：https://jp.reuters.com/world/china/JO3DTSOXE5OH5NDQOJTQYBIL4E-2025-03-05/

いかがでしたでしょうか？NVIDIAのGTC 2025開催があり、今週は業界的に興味深いニュースが多かったように思います。そのほか台湾や中国のニュースも見逃せませんね。

来週は日本国内のニュースを多めに取り上げていきたいと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございます。
また来週！